★さっそくですが、宮内さんは生粋の銚子人なんですよね!
いちばん古い、まちの記憶って、どんなものがありますか?
一番古い・・・かあ。そうだなあ、町を走る馬が引く荷車の記憶かな。それと、そう!
もう取り壊されてしまって、ほんとに記憶にしかないんですが。
駅前通りに、今は閉店している十字屋というデパートがあります。
その建物が建つ前に、通りに面して大きな壁画があったんです。
その壁画は四角いタイルのモザイクで描かれていました。
その絵が大好きで、よく母親につれて行ってもらってました。
いろとりどりのタイルで描かれた風景のなかに、汽車の絵。
白い煙が空の雲になって、線路の傍には赤や黄色の花もありました。
ほんとに、見ているだけでワクワクするような絵で。
いま、自分がこんなに電車が好きなのも、あの絵がきっかけなのかもしれない(笑)
でも、今になって、あの壁画を見たくて、昔の町の写真とか、そういうものを色々調べて、
探してるんだけど・・・どこにもなくて。
★絵本みたいなお話ですね。みつかってほしいなあ、壁画の写真。。。
ええ。ほんとに不思議な話なんだけど、誰に聞いても「そんな壁画あったっけ」って
覚えてないんです。確かにそこにあったのに。そのことがあってから、
自分でもできるだけ、まちの風景を残して行きたいな、と思うようになって、
銚子のいろんな場所の写真を撮って歩いています。
実はもともと電車も写真も好きで、あちこちの景色を撮ってはいたんですけど、
銚電の写真って、そんなには撮ってなかったんですよね。それが、一昨年のことがあってから
(銚子の)外から助けてくれる人がたくさん来るようになって、逆に彼らによって、
銚子のいいところに気づかせてもらえたっていうか。
それまで、銚電は“あるのが当然”“あってあたりまえ”という感じで、意識したことがなくて(笑)
自分の生まれ育った銚子のまちや、銚子電鉄の素晴らしさを教えてもらって、感謝しています。
★宮内さんは、地元の劇団で音響や照明や、なんでもやられる万能スタッフさんでもあるそうですが、
宮内さんにとって、「演劇」の魅力とは、なんですか?
やっぱり、リアル感。生の人間の時間が、リアルタイムで流れているところですよね。
映画だと何度見ても同じものが、演劇だと、その時の役者、その時のお客さんによって、伝わってくるものが全然違う。
スタッフとして後ろから見てても、毎回毎回違うんですよ。それがおもしろくてたまらないですね。
あと、稽古場の写真なんかも撮らせてもらったりすることがあるんですけど、
稽古のはじめのほうと、本番直前では、役者さんの顔がまったく違うんですよ。
はじめのほうは、もちろんその人そのものなんだけど、後半になってくると、まるっきり「役」の顔になってる。
モノクロ写真を撮るとその違いがくっきりわかります。カラーではあまりわからないんだけど。
★「役」の顔・・・おもしろいですね!!演じる側としてはちょっとプレッシャーです・・・(笑)
だから、今回のキューブリックのみなさんの「電車の中での演劇」という変わった試みも、
本当にとても楽しみで(笑)
電車の中で、どんな風に芝居が行われるんだろうと、今からワクワクしています。
それと、もちろん「まち歩き」も、たくさんの方に楽しんでいただきたいですね。
特に外川の町は、2時間じゃ足りないくらいですよ!
最近、私がハマってるのが、夕日の追いかけっこ。
外川は、まち全体が海に向かって下っている坂のまちなので、
海に沈む夕日が建物や階段や道を照らすポイントが、
だんだんと移動していくんです。それを追いかけながらシャッターを切っていく。
★夕日の追いかけっこ!うわあ、私も外川大好きなので、想像しただけでもたまりません!
ええ。照らす夕日の色も、まちの表情も、一度として同じことはないですし。
季節や、天気や、時間で、全然違う顔をみせてくれるんです。
★絶対やってみます!
では、、最後になりますが、今後の活動などについて、聞かせてください。
今後は、銚子電鉄だけではなく、「銚子サポーターズ」のような感じで、
銚子のまち全体を盛り上げていく活動が何かできないかと、仲間うちで模索しているところです。
銚子には、こんなにいいところがたくさんあるんだから、それをもっとうまく発信できるんじゃないかって。
例えるなら、決まった定食よりも、選べるフルコースみたいに、
楽しみ方をたくさん提案するけれども限定しない、観光のメニューのようなものを、
お客さんにお出しできればいいんじゃないかと思っています。
★なるほどー。たしかに、私たちも何度も銚子にきて、いろんな方に会うたびに、
素敵なポイントを知らなかったことに驚いたり、驚かれたりして。。
私たちにもできることがあったら、これからもぜひ、協力させてください。
銚子サポーターズに入会します!今日は楽しいお話、ありがとうございました。
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