戦国の世も終わりを告げようとしていた頃、
土佐の小豪族から一躍、四国の覇王となった長宗我部元親。
しかし海を越えた大地では、
日本の覇王を目指す豊臣秀吉が日の出の勢いで台頭していた…。

着物無シ! カツラ無シ!! チャンバラ無シ!!!
時代劇らしさを一切排除した、キューブリック流時代劇。
「日本人の心」を深く切なく抉り出す、戦国乱世幻想絵巻!!


「人の絆は夢より強く」 緑川憲仁

     
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  キューブリック日記  

 

 

 
   


役者とらしげによる
高知レポート

 
 
僕が高校生の時に出会った歴史小説「夏草の賦」。
     
 


司馬遼太郎氏が描いた四国の英雄長宗我部元親の生きざまは、
「英雄」という響きからはほど遠い、人間の矛盾、人間の弱さ丸出しの、
まさに時代や立場を越えた、「本当の人間」の姿だった。

勝ち戦の陰に隠れている、人間らしい「葛藤」。
年老いてゆく中で頑ななものに変質してゆく「人間性」。

そして土佐人全員が一丸となって夢に向かって四国を駆け巡り、
やがて天下人・豊臣秀吉にひざまずく苦悩。
この小説は、けっして後味のよい物語ではない。
願い事が砕け散り、現実を突きつけられる物語。

 

 
 
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人が夢を抱くことは、素晴らしく、かけがえのないものだが、
その夢ははかなく消えることもある。
むしろ、叶わないことのほうが多い。
そんな時に、果たして人は何によって救われるのだろうか。

その不安を鮮やかに吹き飛ばしてくれたこの物語を傍らに、
今回僕はこの舞台作品を創る決意をした。

「自分らしさ」や「生き甲斐」ばかりがひとり歩きしてしまっている今、
誰の近くにも必ずある、「絆」を思い出すために。

 


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  ◆戦国時代(せんごくじだい)◆

室町時代後期、将軍・足利義材のブレーンである管領・細川政元が、 クーデターを起こし政権を奪い、 その後その細川家が二派分裂したことから、幕府の全国に対する求心力がなくなり、それまでの古い権威で維持された権力に取って代わって、各地の新興大名が領国を統治し、隣国との勢力争いを繰り広げた約100年間をいう。
日本の政治史においては、江戸末期と並んでもっともドラマチックな時代。
 

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  ◆織田信長(おだのぶなが)◆

1534〜1582。名古屋出身。通称「尾張の大うつけ」。
1560年、東海の雄・今川義元を桶狭間に破ったあとわずか8年で、周囲の有力大名を出し抜き、足利義昭を奉じて上洛。近畿地方に勢力を拡大。
強大なカリスマと軍事力、斬新な政策と戦略で、その後もさらに勢力を拡大し続けたが、
長宗我部元親討伐の準備を進めていた矢先、重臣の明智光秀の謀反に遇い、京都本能寺にて自害。
 

 

 

 
  ◆羽柴秀吉(はしばひでよし)◆

1537〜1598。名古屋出身。通称「猿」。
百姓の家に生まれるが、織田信長に仕えると次第に頭角を現す。
織田信長が本能寺において明智光秀に襲撃されると、すぐさま山崎において光秀を破り、信長の後継の地位を得る。
大坂に巨大な城を築き、その後も四国、九州、関東、東北を平定し、日本全国を統一。
     
  ◆長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)◆

1539〜1599。高知出身。
まるで女の子のように部屋にこもり寡黙に過ごした少年時代、周囲からは陰で「姫若子(ひめわこ)」と呼ばれた。
しかし22歳という遅い初陣で突如として武勇を飾り、やがて家督を継ぐ。
政略結婚の多い当時としては珍しく、血統の尊さにこだわった元親は、豪傑を輩出していたはるか遠く美濃国(岐阜)の斎藤家から絶世の美女と言われた「菜々」を娶る。
織田信長と結び、数多くの謀略で四国全土へ勢力を拡大するも、やがて信長と対立。本能寺の変で信長が斃れると、その機に乗じ四国制覇に乗り出す。
3年後、悲願の四国制覇を成し遂げるも、信長の遺志を継いだ羽柴秀吉がさらに強大な勢力を以って立ちはだかる。
     
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