実際のところ、どれくらいいるんだろう。クリスマスソングで幸せな気持ちになれる人。
2034年冬。年末最大のイベント、クリスマスがもうすぐやってくる。 高校生のふみえはクリスマスなんて興味ないし、 もちろん、サンタクロースなんか信じていない。 かたや親友の留美はクリスマスが大好き。 留美の家に遊びに来ていたふみえの前に留美が持ってきたのはタブレット。 「サンタクロース・ドットコム」というサイトでプレゼントを注文すると、 本物のサンタクロースがプレゼントを届けてくれるという。 クリスマスの朝、本当にプレゼントが届いて大喜びの留美。呆れ顔のふみえ。 気がつくとふみえたちの前には見たことのない男が突っ立っていた。 それはプレゼントを届けに来たものの帰る術をなくしてしまったサンタクロースだった……。
はるか昔、しかもほんのわずかな時間ではあったけれど、 クリスマスの朝に目を覚ますと、 枕元にはまるで絵本の主人公にでもなれたような眩しい景色が僕にもあった。 「どうしてサンタさんは僕の欲しいものが分かるんだろう…」と本気で思っていた。 やがてその優しいカラクリに気づく時がきて、 遠い外国からやってきているはずのサンタさんは、 実は僕のすごく近くにいる人だったことを知る。 それでも少しもガッカリなんてしない。 代わりにすごく情けない気持ちになった。 家では毎日親を怒らせるような憎まれ口をたたき、良い子でもなんでもなかった。 それなのに、クリスマスの朝になると、 決まってツヤツヤのリボンでくるまれた贈り物が静かに置かれてある。 幸せを感じていたのは間違いないのだろうけど、 それをはるかに上回る情けなさや申し訳なさが襲ってきた。 それが僕にとってのクリスマス。 夢見る頃を過ぎてずいぶん経つけど、今でもクリスマスが近づいてくると、 あのころ喰らいまくった苦い味でいっぱいになる。 その苦しさから逃げ出したくて書いた作品がこれなのだが、 この作品と向き合う過程も結局苦すぎて万事休す。 抱えきれない感情を抱いて、つま先立ちを続ける主人公のふみえは、 きっと誰の心にもいるはず。 僕の中の彼女に、いったいどんな言葉をかけたらよいのだろうか。 作・演出 緑川憲仁
開場は開演の30分前。当日券販売は開演45分前。
毎公演、終演後のグッズ販売コーナーにキャストが日替わりでグッズ店長として登場します!ぜひお立ち寄りください。
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JR恵比寿駅西口/東京メトロ日比谷線恵比寿駅1、2番出口より徒歩5分 ※当劇場に駐車場、駐輪場はございません。予めご了承ください。
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