「曳舟湯の怪人」スペシャルサイト<曳舟・京島のまち>舞台となる曳舟湯があるまちは、墨田区の曳舟・京島。花街として名を馳せた玉の井や、閑静な料亭が点在する向島の隣町。東京大空襲の戦火を逃れたこの町には、戦後からつづく商店や町工場がひしめき、数多く残る昔ながらの波子トタンの家屋は、21世紀の現在でも昭和の面影を色濃く映す。とりわけ曳舟・京島の地域は、戦前からの街並みが残る場所が多い。当時の川をそのまま埋め立てた曲がりくねった路地、まるで迷路のような細い路地には、木のぬくもりあふれる家々が寄り添い、軒先の草花が道行く人の目を楽しませてくれる。道々でゆるゆると繰り広げられるお年寄りの井戸端会議。元気いっぱいに遊ぶ子供たちの声。混みあう夕刻の商店街では、会釈をしてすれ違う人々。下町情緒溢れる“東京のいなか”墨田区・曳舟。2012年には新しい電波塔、東京スカイツリーが完成する。建設が進むにつれ、まちも表情を変えている。なにげない会話や、さりげなく見守る視線、“今”流れる時間のすべてを愛しくさせてくれるこのまちでは、過去と未来の人々に、想いを馳せたくなる。
後援:墨田区・一般社団法人 墨田区観光協会・墨田浴場組合・下町人情キラキラ橘商店街
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